12月2日をもって健康保険証の新規発行が終了します。
いろいろなところで広報されていますが、このことが持つ意味を十分理解している人は案外少ないような感じがします。
今回は新規発行がされなくなるだけで、現に手元にある健康保険証はその有効期限までそのまま使えることになります。そのため、マイナ保険証に切り替えた人は、最長であと1年間は、従来の健康保険証とマイナ保険証の両方が使用できる期間が継続することになるのです。
どちらを使ってもいいのですが、せっかく切り替えたのであれば、マイナ保険証を是非使ってほしいと思います。当初心配していたマイナ保険証の読み取り機も、すべての医療機関で配置されたようですので、マイナ保険証が使えないという事態はもう起こらないはずです。
ただ、マイナ保険証が読み取れないという事態は想定されているようで、この秋には、「資格情報のお知らせ」という文書が届けられました。これには、本人が確認できるカードのようなものが付いています。
どうやら、それを切り離してマイナ保険証と一緒に持ち歩いてほしいということらしいです。万一、医療機関でマイナ保険証が読み取れず医療が受けられなくなったら困るということで、このカードはそうしたトラブルに対応する役割があるのです。
突然送られてきたこの書類に、そんな重要な役割があることに気付かず、どこかにしまってしまった人も多いと思います。是非、もう一度カードを出してきて、出来ればマイナ保険証と一緒にしておきたいところです。
なかには、マイナ保険証をまだ持っていない人もいます。そうした人には、健康保険の被保険者であることを証明する「資格確認書」が送られてくるはずです。これを持っていけば、これまでと同じように医療を受けることができます。
マイナ保険証の導入によって、健康保険は複雑な制度になってしまった感はありますが、12月以降に混乱が起こらないために十分な周知を図っていくことが大切になります。
(参考)協会けんぽからの「資格情報のお知らせ」
ではまた!
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