調査研究の部屋
皆さんに役立つ情報を
▸当事務所のミッションの一つに「皆さんに役立つ情報をお届けします」というのがあります
▸ここでは、特定社会保険労務士として、また、労働・社会保険の専門家(コミュニケーター)として、日々の業務経験や学びのなかで、皆さんに伝えたいこと、関心を持ってほしいことを「レポート」の形で取り上げていたきたいと考えています
▸内容については、記事作成時の状況に基づいていますので、法改正等で事情が変わっているものもあるかもしれませんが、できるだけ最新の情報に更新していきたいと考えています
VOL.1
フリーランス、ギグワーカーの保護をめぐる問題から
VOL.2
京都における外国人材受入の現状と課題
VOL.1
フリーランス、ギグワーカーの保護をめぐる問題から
▸「雇用によらない働き方」は非常に範囲が広く、その態様も多種多様で一律に論じることは難しいとされており、従来から「労働者性」をめぐって様々な議論が展開され、また、学説、判例・裁判例も積み重ねられてきましたが、まだまだ、課題が多く残っています
▸そこで、今回、一連の「働き方改革」のなかでもこれから検討すべき課題が山積しているフリーランス、ギグワーカー等の保護に係る問題を取り上げ、これまでの検討状況や判例・裁判例の状況、さらには海外の取組事例などについて取りまとめ、今後の方向性を探ることにしました
▸それを取りまとめたのが、次のレポートですが、これをまとめた直後の2023(令和5)年4月28日に、いわゆる「フリーランス保護法」が成立し、フリーランス等の「特定受託事業者」に係る取引の適正化について一定の改善が図られることになりました
▸これはフリーランスやギグワーカーという働き方を選択している人にとっては「一歩前進」に違いありませんが、労災や最低賃金などをはじめとする労働社会保険の適用基準となる「労働者性」の問題については先送りとなっています
▸これからの動向に注目したいと思います
【調査研究レポート】
「「働き方改革」のなかで残された課題から」~フリーランス、ギグワーカーの保護をめぐる問題~(令和4年度京都府社会保険労務士会「働き方改革研究会」第6回研究会)
PDF ファイル:2.7MB
VOL.2
京都における外国人材受入の現状と課題
▸近年、外国人労働者の増加傾向は顕著であり、国内では200万人を超えるところまで来ています。今後、生産年齢人口が減少し、人材不足が進行するなかで、高度人材から技能実習生まで、外国人材を求めるニーズはますます高まることが予測されます
▸ただ、外国人材の受入には課題も多く指摘されており、特に中小・零細企業がほとんどを占める京都においては、十分な受入体制が整っているとは言えない状況にあります
▸また、府内各地域においても外国人材が快適に仕事をし、暮らすことができる環境が整っているとは言い難い状況です
▸折しも今、従来の「技能実習制度」に代わって、新しく「育成就労制度」が導入されようとしており、こうした外国人材受入に係る課題について、関係者による取組を進めることが急務となっています
▸ここでは、こうした課題をどう克服するのか、そのためには何が必要なのかについて、外国人材受入の現状と課題を踏まえたうえで、整理することとします
【調査研究レポート】
「京都における外国人材受入の現状と課題」(令和5年12月)
PDFファイル:2.4MB